未央柳(ビヨウヤナギ)オトギリソウ科オトギリソウ属。
中国原産(金糸桃)で日本には17世紀末から18世紀初頃に渡来。
楊貴妃の美しさを評した白楽天の詩「太液の芙蓉、未央の柳」が名の由来とか。
別名に、この花が美しいことと葉の細いことを柳になぞらえて いずれも名ずけたもので「美女柳(びじょやなぎ)・美容柳(びようやなぎ)・金線海棠(きんせんかいどう)」と 沢山呼び名があります。、
君を見てびようやなぎ薫るごと胸騒をおぼえそめきに 北原白秋
この長いオシベが風にふるふると揺れている姿が何とも綺麗で、その美しさから 生け花にも多く使われています。
(ヨーロッパでは古くから薬草に使われているそうです。)

金糸梅(きんしばい)

高さ1m以内の、オトギリソウ科の半落葉低木。
(中国南西部原産で、江戸時代半ば、日本に伝わってきたとされる。)
基部から四方に延びた枝、2枚ずつ向かい合った葉などがどこか女性的な雰囲気を持ち、花期以外にもこの枝葉を鑑賞できる姿の美しい木です。
花は鮮やかな黄色で、やや厚みのあり つややかな5弁花。
沢山あるおしべが5束に分かれているという、大変おもしろい特徴があります(上の写真でもそれが分かる)。
花形が梅に似ているのと、多数のおしべを金糸に見立てたのが名前の由来とされるそうです。
繁殖力がとても強く秋に短く刈り込みしても、毎年 春に又綺麗な枝を伸ばし、黄色の鮮やかな花が、梅雨時に咲き、雨にもよく映えて、北国のMMガーデンを華やかに飾ってくれます。

別名、この種(未央柳も)を「ヒペリカム」とも呼ぶこともあるそうです.