
お休みしている間に 中秋の名月も過ぎてしまいました。
今年は綺麗に見えましたね 十五夜様が。
あめつちに
我が悲しみと月光と
あまねき秋の 夜となれにけり
啄木・「一握の砂」
あまねき秋の 夜となれにけり
啄木・「一握の砂」
啄木は 夢を持って東京に上京したものの 苦しい生活は続きました。
転々と友人宅を頼って 生活をするというような状況が続き とても 妻 節子や子供を呼び寄せることが出来ない辛い生活が長く続いたようです。
東京の与謝野晶子宅で 中秋の名月を見ながら うたった短歌です。
静かに更けていく夜、輝く月を見ていると 尚更 故郷の渋民や家族が 恋しく思い出されたことでしょう