2008年03月29日

宮沢賢治・いわさきちひろ

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いわさきちひろさんの「花の童話集」

表紙は、鮮やかな 赤とオレンジのひなげしで「花の童話集」にふさわしい 可愛らしい本です。
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原作は、宮沢賢治の「まなづるとダァリヤ」  「めくらぶどうと虹」  「ひのきとひなげし」  「黄いろのトマト」  「おきなぐさ」  「いちょうの葉」 と賢治作品ではおなじみの童話です。

ちひろさんの感性で 大人が読む新しい童話として描かれた本です。


意外ですね、ちひろさんと宮沢賢治の作品の接点・・・・

ちひろさんは、「草穂」と題する日記を書き始めていますが「草穂」と言う言葉自体が賢治の作品の影響であるといわれています。

戦争中好きな絵も描けない息苦しさの中で、ちひろさんの封じ込められていた 柔らかな感性は戦争が終わった瞬間 花ひらきました。

その時に ふれた賢治の世界と作品、
心象スケッチの世界といわれる詩や童話の数々でした。

賢治の自然に対する洞察力や豊かな感性、ヒューマニズムの精神が、ちひろさんの心を強く揺さぶり、「「草穂」の中で「私は、今、熱病のようになってしまった」と書くくらい傾倒しています。

ちひろさんのその後の人生、
子どもたちの幸せと平和への願いを表現する童画家として花開きますが、その生き方の基本が 賢治の作品をむさぼるように読み取った時期に培かわれたといわれています。

ちひろさんの作品は、数々の物語の挿絵でみることが出来ますが、不思議なことに、賢治の作品の挿絵では見かけません。

ちひろさんは、挿絵画家ではなく 絵本作家として充実した数多くの作品を出版するに至って、賢治の童話「花の童話集」を出版することに至りました。

賢治の作品には、童話の主人公である ひなげしやバラやダリアなど 擬人化された花々は、もちろんそれを取り巻く太陽、虹、空、雲、いずれも色彩豊かに登場します。

しかも賢治の表現により 自在に又美しくその色彩の変化が語られます。

それらを ちひろさんは この本の中で、 ふしぎに単色で表現しています。

鮮やかなひなげしの赤とオレンジで表紙を飾っていますが、中の絵はすべて白黒の単色なのです。

虹や太陽の色彩の微妙な変化を 墨の濃淡だけで描いています。

そして、風という見えないものさえ表現しています。

ちひろさん自身「わたし流に、好きなように描いたので、嬉しくてなりませんでした。この本はわたしの大切な宮沢賢治です」と書いています。


ちひろさんにとって「花の童話集」は「大切な宮沢賢治」となり、」私にとっても 賢治同様 心に残る大好きな一冊となっています。

 


次回は、 作品の一つ一つを わたし流に紹介したいなあ〜〜と思っています。

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*挿絵は「花の童話集」より


「花の童話集」
いわさきちひろ
株式会社 童心社出版

posted by mari at 11:01| 岩手 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 宮沢賢治作品とイーハトーブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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