この写真は「盛岡心情・3」を運営している らくださんからお借りしました。
思うてふこと言はぬ人の
おくり来し
忘れな草もいちじろかりし

啄木は、恩師 与謝野寛氏から「明星」の募集短歌の選者を頼まれていた時、歌稿を送ってくる菅原芳子 という女性に好意を持ち 互いに惹かれ合っていたといいます。
「思うてふこと言はぬ・・」は、当時の啄木の芳子さんに対する切ない胸の奥からのささやきでしょうか。
また、 盛岡出身の画家・深沢紅子さんの絵にも「忘れな草」が多く描かれてあります。

同時代に盛岡にいた啄木と、同じ中津川に咲いた 忘れな草を見ていたかもしれない・・・・と想像すると 昭和初期のロマンを感じてしまいます。
庭には すっかり伸びてしまった勿忘草がボウボウ 生えています。